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大阪証券取引所の金ETFの注意点は?

どのような点に注意が必要なの?

大阪証券取引所の金ETF「金価格連動上場投資信託」を取引する上では、次のような点に注意したいところです。

対象指標の価格との乖離
金ETFは対象指標に連動するとはいっても、大阪証券取引所の需給関係によってファンドの取引価格が形成されるので、必ずしも対象指標であるロンドンの現物受渡しや基準価格と一致した推移とはなりません。

なので、一般的には取引価格との乖離が生じるということになります。

為替変動の影響
そもそもロンドンの現物受渡し価格の決済指標はポンドでもなくドル建てになっています。

つまり、それを円換算するということは、円とドルの為替の動向によっては「金価格連動上場投資信託」の有価証券は、為替変動の影響を受けることになります。

また、大阪証券取引所に上場されている金ETFは為替ヘッジをしていませんから、ファンドの基準価格も為替変動の影響を受けます。

タイムラグ
取引は、大阪証券取引所が開いている時間内に執行しなければなりません。

つまり、ロンドンの現物受渡しの指標は、午後の取引(現地時間の午後3時)の取引価格となり、さらに午後4時にVMロイターが発表する為替の仲値を原則にすることから、大阪証券取引所の取引時間との間にタイムラグが生じることになります。

ロンドンと日本の時差は通常9時間(夏はサマータイムで8時間)あります。ロンドンの午後4時は日本では午前1時であり、大阪証券取引所の取引時間の開始まで8時間も待たなければなりません。

しかも、ネット証券をはじめとして、日本の証券会社では、海外取引市場の金ETFは取り扱っていません。

ただし、どうしても海外取引市場の金ETFを取引したいという場合には、E*TRADEなどの米国のオンライン証券会社に口座を開設するなどの方法もあります。

ちなみに、その場合は、米国本土に移住していない非居住者が開設できる「Active Trading Power E*TRADE」という口座がありますので、E*TRADE米国のホームページからメールで口座開設の申し込み※をすることになります。

※その際、非居住者申請書類であるW8-BENを添付して送付することになります。また、初期最低口座残高は1000米ドル以上で、口座残高が1万米ドル以上でないと、口座維持手数料が掛かります。


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