金(ゴールド)と株式市場との関係は?
金ETFはもちろん、「金」を投資対象として考える際には、金と株式市場との関係についても知っておきたいところです。
金価格と株価は、一方が上昇すれば、もう一方は下落する逆相関になりやすいことから、投資の教科書などでは、「ポートフォリオに株式を組み入れる際には、値下がりした時のヘッジのために金(ゴールド)も対象にするとよい」などと書かれているようです。
しかしながら、一般的にはそういえなくもないのですが、実際のところはそれほど明確なものではありません。
ただし、ニューヨーク株式市場の株価と逆相関になりやすいという点には注意たいです。
といいますのは、ニューヨーク株式市場の株価の上昇が期待できるときというのは、アメリカ経済に明るさがあるときですので、為替市場でもドルが買われやすいからです。
つまり、投資という面においては「金」に関心が集まりにくくなることから、金価格が低迷するということです。こうした事情により株価との逆相関が生まれやすくなるのです。
なので、反対に、アメリカ株が持続的に売られやすい状況のときには、アメリカ経済に対する不安が高まることから、為替市場ではドルが売られ、金市場では「金」が買われることが多くなります。
日本国内の金価格と株式市場の関係は?
国内金価格と国内株式市場の関係は、必ずしも逆相関というわけではありません。これは、金価格はドル建てが基本であることから、ドル/円の為替相場が国内金価格に影響を与えるためです。
なので、日本国内においては、国内金価格と日経平均株価との間に逆相関といえるほどの関係があるとはいえません。
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