SPDR(スパイダー)ゴールド・シェアとは?
金ETFの代表的なものに「SPDR(スパイダー)ゴールド・シェア」があります。
この商品は、現物の金(ゴールド)を原資産(取引の対象となる商品)として、ロンドン市場の金価格(フィキシングによる価格)をベンチマーク(基準)として値動きする仕組みになっています。
具体的には、金現物に信託権を設定して、その受益証券を上場するというものです。
金ETFには100%「金」の裏づけがあるので、金融危機で取りざたされた債券の信用リスクなどとも無縁でいられます。
なお、この「SPDR(スパイダー)ゴールド・シェア」の残高の増減は、世界最大級の金融グループであるHSBC銀行のロンドンにある金庫に保管された現物のラージバーの増減につながります。
SPDR(スパイダー)ゴールド・シェアの上場の経緯は?
この金ETFは、現物の金価格に連動するという新しい商品だったことから、世界のどの市場においても上場審査に時間がかかりました。
最初の市場デビューとなったのは、2003年3月のオーストラリア証券取引所であり、次いで2003年12月のロンドン証券取引所に上場されました。
そして、2004年12月に、ようやく本命のニューヨーク証券取引所に上場されました。
ちなみに、東京証券取引所に上場されたのは、2008年6月です。
なお、上場されていたのがオーストラリア証券取引所だけの時期には、金地金で見た資産規模を1年かけて8トンに増やしたにすぎませんでしたが、ニューヨーク証券取引所での上場時にはわずか8営業日で100トンを超えました。
|