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2009年の金価格急騰の他の要因は?

2009年の金需給の変化とは?

2009年に起こった金価格急騰の要因の1つには、前述したヘッジファンドの投資変化があげられますが、それ以外の要因も存在します。ここで2009年に起こった金需給の変化を整理すると、次のようなことがいえます。

■新規投資マネーの大量流入によって、投資需要が宝飾需要を上回ったこと。
■金価格の高騰によって、金製品の換金売りが増加して宝飾品の流動化が起こったこと。
■中央銀行のなどの公的部門が「売り」から「買い」に姿勢を転換したこと。
■金鉱山会社が過去に売却したものを買い戻す「ヘッジ売りの買い戻し」が続いたこと。

これらのうちで、特に中央銀行のなどの公的部門が「売り」から「買い」に姿勢を転換したことについては、投資家に安心感を与えることになりました。

その結果、金市場は2009年9月初めから上昇傾向を見せ、ニューヨーク金市場では、11月中に取引の行われた20日間のうち、終値ベース前日比で上昇した日が18日もあり、下落した日はわずかに2日間だけとなりました。

ちなみに、ニューヨーク先物取引の終値ベースでは16回もの最高値更新を経て、12月3日には史上最高値である1227.5ドルをつけています。

2010年の金市場はどうなるの?

いつまでもゼロ金利政策や量的緩和策を続けるわけにはいきませんので、2010年は出口戦略を模索する年になるのではないかと思われます。

また、2010年中にアメリカの景気が回復の兆しを見せない場合には、ゼロ金利政策や量的緩和策の副作用としてインフレ懸念が高まる恐れがあります。

そうなれば、ドルの信用が失墜してドルが売られ、安全資産として金(ゴールド)が買われるようになります。このように考えますと、金価格は2011年以降さらに高値を目指すことになりそうです。

よって、金(ゴールド)を購入するのであれば、金市場の調整局面は絶好の買い場になる可能性が高いといえます。


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