先進主要国のソブリン・リスク表面化とは?
景気が自律回復できずに、政府支出により多少のプラス成長がだらだらと続いていくような事態に陥ると、政府は財政支出をやめることができなくなりますが、これはアメリカであれヨーロッパであれ同じです。
こうなると赤字ばかりが膨らみ、最後は政府が白旗を揚げることになるわけですが、このとき、先進主要国のソブリン・リスクが表面化します。
このソブリン・リスクの要注意時期として言われているのが、2011年後半から2012年にかけてです。
現在のアメリカやイギリスの格付けは、最上格の「AAA」ですが、これが格下げにならずとも「見直そう」という話が出てくるだけで、国債の価格(債券市場)には衝撃が走ることが予想されます。
FRBはどうするの?
アメリカやヨーロッパは、資金調達のためには今後も国債の発行をし続けなくてはなりません。
なので、FRB(連邦準備会)は、2009年10月で取りやめた国債の買取を再びスタートさせる可能性があります。
なお、これは、先行きのインフレ懸念やドル安懸念を一気に高めると思われます。 |