金(ゴールド)はインフレに強い?
インフレは最も恐ろしいものですが、そういった状況になったとしても、金(ゴールド)は底堅いといえます。
世界経済が回復してくると、中国やインドの成長がこれまで以上に加速します。
中国だけで13億5000万人といわれる国民に経済力がついてくれば、モノも買うでしょうし、食料の消費も多様化していくはずです。
そうなれば、原油や食料、貴金属など、商品市場全体の値段が上がります。
例えば、原油1バレルが100ドル、110ドルと上昇し続ければ、製品の価格もどんどん高くなりますが、これは完全にインフレの状態です。
物価の上昇に給料の上昇が追いつかなければ、我々の生活はかなり苦しくなるでしょう。このような場合、中央銀行は利上げしてインフレを退治しようと試みます。
具体的には、0.25%から1%に引き上げるというような話ではなくて、2%とか3%、4%と上げていきます。
しかしながら、ここで金利を引き上げすぎると自律回復している経済が壊れてしまうかもしれないので、ややもすると腰が引けてくるのです。
そうして、金利引き上げが後手に後手に回るようになると、インフレはさらに加速してしいきます。
その結果、おカネの価値がさらに下がってしまうわけですが、その時には「インフレに強い金(ゴールド)」が再び買われることになると考えられます。
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