超円安が食糧危機を引き起こす?
日本国内のみが物価上昇した場合については前述したとおりですが、それだけでなく、新興国が台頭してくると、さらに悲惨な事態が起こる可能性があります。
例えば、中国やインドなどの新興国は、今後、経済大国としてこれまで以上に存在感を増していくことが予想されますが、これは、中国で13億5000万人、インドで12億人と、膨大な人口が目覚めることにほかなりません。
つまり、これまでは粗食に耐えてきた人たちが、収入が増えて贅沢な暮らしができるようになったのですから、おいしいものが食べたくなると考えるのが当然です。
かつての高度経済成長時代の日本人も同様だったのですから。
そして、膨大な人口が爆食するようになれば、食糧不足は一気に深刻化します。
超円安で日本が中国に買い負ける?
一時期マグロの価格が急騰しましたが、これなどは乱獲によってマグロが獲れなくなったからといわれていますが、実際には、ヘルシー志向のヨーロッパの人々や、マグロのおいしさを知った中国人が旺盛に買い始めたせいでもあるのです。
これと同様のことが起こるかもしれないのです。
つまり、中国と日本が穀物を奪い合えば、値段がどんどん競り上がっていきますが、そのとき力のない日本は買い負けすることになるということです。
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