円安誘導はどこまでできるの?
円安誘導といっても、例えば、1ドル=85円の水準から90円だとか100円程度の円安まででしたら意識的に誘導できるかもしれませんが、150円とか200円までなどといった超円安を実現するというのは非常に困難であると思われます。
世界3大通貨とは?
2000年代初めの世界3大通貨といったら、ドル、ユーロ、円だったわけですが、それは経済規模を表すGDP(国内総生産)が1位=米国、2位=日本、3位=ドイツだったからです。
つまり、その国の経済力を背景として通貨の力があったということです。
しかも、当時の日本のGDPは500兆円という規模で、ドイツの2倍という巨額なものでありました。
そして、現在のGDPの順位は、1位=米国、2位=日本、3位=中国となっていますが、2010年にも日本と中国の順位は逆転されるといわれています(2011年2月に逆転されました)。
人民元も世界3大通貨に入る日がくるの?
中国の通貨である人民元については、いまだに為替相場を市場に任せる変動相場制に完全には移行していません。
なので、本格的なデビューを果たしているとはいえず、現時点においては3大通貨には入っていません。
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