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石油産出国と商品先物市場の高騰について

ドルと運命共同体

石油産出国には、ドル・ペッグ制を採用している国が多いです。

また、石油取引における決済はドルで行われていることから、ドルと運命共同体のような関係にあります。

商品先物市場やユーロ、コモディティー通貨の高騰の理由は?

2008年夏頃まで商品先物市場の高騰が続いていましたが、中でも原油先物価格高騰の影響により、コモディティー通貨の上昇が見られたのと並行して、ユーロ高/ドル安が誘発されていました。

これは、ドル下落に嫌気した石油産出国が、保有しているドルを2番目に信用力の高いユーロにシフトしていたということのようです。

ちなみに、1970年代のオイル・ショック後、石油産出国は大量に獲得したドルをシティバンクなど世界有数の銀行に預けましたが、その資金が中南米などに融資され、最終的には焦げ付いてしまったことは、「ペトロダラーの還流」として有名です。

こうしたこともありましたから、石油産出国は、2008年夏までに続いた原油高により、30年ぶりに再び大量のドルを獲得しても、今度は銀行へは預けないで、ヘッジファンドや投資顧問会社に預けたのかもしれません。

そしてそれが、商品先物市場やユーロ、コモディティー通貨の高騰を誘発したのではないかと思われます。


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