証券投資とは?
証券投資というのは、投資収支を構成する要素の1つですが、これは、株式や債券などに投資して、インカムゲイン(配当金や利息)、キャピタルゲイン(値上がり益)を狙って行う投資のことです。
保険会社や投資信託のような機関投資家は、投資家から預ったお金を株式や債券などの有価証券に投資していますが、このときに、分散投資という側面から、国内市場だけではなく、海外の証券市場でも運用しています。
このように、外国の証券に投資する場合は、日本からお金が出ていきますので、資本収支上はマイナスになります。
反対に、外国人買いといわれるような、海外の機関投資家による日本の証券(株式・債券等)への投資は、資本収支上はプラスになります。
証券投資の収支状況は?
証券投資の収支状況というのは、その年によってさまざまです。
というのは、その時々の株価や債券価格に対する上昇期待や下落期待によって、資金が国際間ですばやく移動するからです。
証券投資と直接投資の違いは?
直接投資の場合は、一度投資すると資金を引き上げるのは簡単にはいきません。
しかしながら、証券投資の場合、すなわち株式や債券であれば、市場で売買がすぐにできますので、資金の出入りが迅速かつ大規模に起こります。
国際収支統計のその他投資とは?
直接投資、証券投資、外貨準備高増減以外の金融取引は、国際収支統計ではその他投資として資本収支に分類されます。
ちなみに、その他投資の主なものは、預金と借入金ですが、これは、海外の銀行に預金すれば資本収支上はマイナスになり、海外からお金を借りればプラスになります。 |