投資収支とは?
投資収支というのは、居住者と非居住者との間で行われた金融資産・負債の取引を計上する項目のことで、次のように分類されます。
■直接投資
■証券投資
■その他投資
直接投資とは?
直接投資というのは、日本企業が海外で事業を展開する目的として行う投資のことをいいます。
例えば、日本企業が海外に工場を建設するために、土地を購入したり、工場を建設したり、機械を購入したりといった投資が直接投資に該当します。
また、海外支店を開設する場合でも、事務所の確保や機器類購入のための資金が必要になります。
その資金を日本から外国へ送金すれば、資本収支上ではマイナス項目として計上されます。
反対に、海外の金融機関などが日本に支店を開設したり、外国のメーカーが日本に工場を建設したりする場合には、必要な資金が日本に入ってきますので、資本収支上はプラス項目に計上されます。
外国企業への経営参加も直接投資?
日本企業が外国企業の経営に参加することを目的に、その企業の発行済み株式10%以上を購入する場合も直接投資として分類されます。
ちなみに、直接投資金額は、日本から外国への方が多いので、国際収支統計上の直接投資は赤字が続いています。 |