外資系銀行の外為ディーラーの雇用形態はどのようになっているのですか?
上位10行は、インターバンク市場の60%以上のシェアを占めていますので、その影響力も絶大です。
その絶大な影響力を持つ外資系銀行の外為ディーラーの雇用形態というのは、一般的に、プロ野球選手などのように年契約になっていて、銀行と次のような契約をしています。
⇒ 「これだけの運用資金を預けるので、1月から12月の間に○○%のリターンをあげるように」
これにより、インターバンク市場上位10行の外為ディーラーも毎年新しいポジションを組み、年末にその年のポジションをクローズし、契約を満たすリターンをあげられるように努力しているのです。
日本の外為ディーラーは若手がいない?
日本では、「失われた10年」といわれた1990年代に、日系銀行は倒産や合併を繰り返し、外為ディーリング・ルームの人員もどんどん削減されていきました。
一方、外資系銀行も、日本からの撤退や、アジアの拠点を香港やシンガポールなどへ移転させたことから、高給取りの外為ディーラーは真っ先にリストラの対象となりました。
このような背景から、1990年代半ば以降で、新規に外為ディーラーとして採用された若手とうのは少なく、その後10年以上経っても、働き盛りの30代の外為ディーラーが育っていないというのが、各銀行、すなわち外為業界の課題となっているようです。 |