テクニカル分析の得手、不得手
テクニカル分析には様々なツールがありますが、それぞれ得手、不得手があります。
例えば、RSIという、買われすぎ、売られすぎを見るためのツールがありますが、トレンドが明らかに下向きになっている時には、いくらRSIが20%を下回ってきたから売られすぎだといって買いに動いたとしても、損失が拡大する一方になる可能性が高いです。
また、移動平均線についても、ゴールデンクロスが現れたので買いだ、デッドクロスが現れたので売りだといっても、移動平均線でゴールデンクロスやデットクロスが現れるのは、実際の相場に対して遅れ気味になります。
例えば、ドル売りトレンドになって半年くらい経過してから、ようやくデッドクロスが現れるというように、どうしても遅れることになります。
なので、これを売りシグナルと考えるには、かなり厳しいと思われます。
よって、移動平均線はシグナルが出るのは遅いということを理解したうえで使う必要があります。
ちなみに、為替の月足チャートの場合ですと、通常8か月程度のタイムラグが生じます。 |